にこカフェ

にこカフェ
大和郡山の柳町商店街。
高齢化が進み、かつて賑わっていた通りには空き店舗と下ろされたシャッターが目立つようになっていました。
そんな街の様子をご覧になった、にこカフェのオーナー様は、「この街を元気にしたい」という想いを抱かれます。
目指されたのは、おしゃれさや流行ではなく、地域の人たちに愛される場所。
そんなお考えのもと、テナントを決めてから平岡工務店にご相談にいらっしゃいました。
当初は「ただ単に工事をしてくれる工務店」をお探しだったというオーナー様でしたが、私たちが「設計からデザイン・施工までをワンストップでしている会社で、長く続くお店づくりのために、大切にしていることがある」ことをお伝えし、店舗デザインのプランやテイクアウトの仕掛けなど、いくつかのご提案をさせていただくと、オーナー様も共感してくださり、一緒にお店づくりを進めていくことになりました。
お店のテーマは「わかりやすい店」。
明るく元気な「にこカフェらしさ」を大切にしながら、予算とご要望のバランスを取り、丁寧に形にしていきました。
テーブルのアイアン脚やベンチ、天板は、デザイナーの指示とアドバイスのもと、オーナー様と一緒に手づくりで仕上げています。
「街を元気にしたい」というオーナー様の想いと、地域に根ざし長く続くお店づくりを大切にしたい私たちの想い。
その二つが重なり合い、訪れる人がホッとできる場所が生まれました。
テイクアウトの窓口
店舗デザインの前に、私たちは柳町商店街を実際に歩いて探索しました。すると、周辺にテイクアウトのお店が少ないことに気づいたのです。
そこで、店内に入らなくても気軽に買える「テイクアウト窓口」をご提案。
常連のお客様だけでなく、観光マップを片手に訪れる観光客や一見さんにも立ち寄ってもらえるよう、軽い気持ちで買える場所があることで、お店と街の接点が増え、商店街全体の活気にもつながると考えました。
グラフィックとロゴ
にこカフェの世界観を表現するために、メニューやポスター、ステッカーなどのグラフィックデザインもお手伝いしました。
お店の「明るく元気」なテーマが、視覚的にも伝わるようなデザインを心がけています。
ロゴやグラフィックは、お店の顔。
統一感のあるデザインが、お店の個性を際立たせ、訪れる人の記憶に残ります。
色と素材
店内は訪れた人がホッとできる場所、元気になれる場所―。
そんな想いを込めて、あたたかみのある色合いで統一しています。
ぬくもりのある木の質感と、元気が出る色使いが調和した空間が、訪れる人にとって「またここに来たい」と思える居心地の良さを生み出しています。
