居心地のいいマンション

居心地のいいマンション 【奈良市】
今回ご紹介するのは、私たちが手がけたコンセプトハウスです。
居心地の良い家は、間取りや設備の良し悪しだけで決まるものではありません。
お客様とお話をしていると、土地や物件を選ぶとき、どうしても立地条件や周辺環境の話が中心になります。
でも、欠点ばかりを見つめてしまうと、なかなか納得できません。
だから私たちは、まず「その物件のいいところ」を一緒に見つけます。
今回なら、マンション1階の立地と専用庭。
例えばキャンプから帰ってきたとき、庭の前の駐車場から荷物を直接運べますし、眠ってしまったお子さんも庭からそっとお家へ。
専用庭では、家庭菜園や「〇〇家ファーム」に挑戦したり、夏はプールで水遊びを楽しんだり。季節ごとに小さなイベントが暮らしの中に生まれます。
良いところから想像を広げるほうが、自分たちらしい「心地よさ」に近づけます。
そして、その心地よさは家族の成長とともに変わっていくもの。
そこで今回は、10年ごとに間取りを可変できるプランを採用しました。
今の暮らしも、未来の暮らしも大切にできるように…。
今の暮らしに寄り添いながら、将来の家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる、
そんな “新しいふつう” がコンセプトのマンションリノベーションが完成しました。
庭とつながる暮らし
リビングの窓を開ければ、そこは家族だけの専用庭。
季節の風や陽ざしを感じながら、室内と屋外がひと続きの空間になります。
休日には、庭で朝食をとったり、テントを張ってちょっとしたキャンプ気分を味わったり。
小さなお子様は芝の上で自由に遊び、洗濯物を干す手もとにはハーブの香りが漂います。
日常の中に自然があることで、家の中にいる時間も外にいる時間も、同じように心地よくなる——。
そんな暮らし方が、この家からはじまります。
みんなで囲む食卓
庭で育てた野菜を収穫して、みんなでキッチンへ。
8人掛けの大きなテーブルなら、家族はもちろん、友人やご近所さんも気兼ねなく招けます。
キッチンは壁付けだから、料理をしながらも自然に会話が届き、
子どもたちの笑い声やお皿の音が心地よく響きます。
造作キッチンにはオーブンも備えてあり、焼きたてのパンやおやつの香りが、食卓に集まる合図になります。
食べる時間だけでなく、つくる時間も片付ける時間も、みんなで分け合える——
そんな温かい食卓が、この家にはあります。
可変性のある2LDK
この住まいは、3LDKからあえて2LDKに変更し、家族の成長に寄り添える柔軟な間取りを計画しました。
お子さまが小さい時期は、広々としたLDKで家族が同じ空間を共有し、遊びも食事もゆったりと。
5年後には、リビングに造作ヌックを追加し、読書や勉強のための小さな居場所に。
さらに5年後、お子さまの個室が必要になれば、ヌックをもう一つ追加して仕切り、
昼は家族の集まる場、夜は寝室として使える形に変化します。暮らしの変化に合わせて姿を変える間
取りだから、長く心地よく住み続けられる住まいをご提案。