にこカフェ様 大和郡山市 墨出し

にこカフェ様 大和郡山市 墨出し

変わらないやり方で

本日はにこカフェの墨出しの日。
設計士と共に現場に赴くと、既に床と壁のあちこちに墨が引かれていました。

墨といえば黒!と思い込んでいたのですが、現場で目にしたのは青い墨。墨出し用の青い墨汁というものがあることを初めて知りました。
また、墨が養生テープの上から引かれているのは、床の一部を完成した店舗でそのまま使うためだそう。
真っ直ぐ貼られた養生テープが交差する様子は、まるで線路のようです。

設計士と職人さんで確認作業が行われます。
不意に職人さんが取り出したのは、何やら小型の宇宙船のような機械。

地面に置かれ、いざ発射!…することはなく、四方に赤い光を放ちました。
垂直方向と水平方向に真っ直ぐ光を放つ機械。これとスケールを駆使して、壁や柱を作る際の正しい角度を導き出します。

「もうちょい(機械動かして)!もうちょい!はい来た!」
職人さんのかけ声が響きます。お互いをよく知る職人さん同士だからこその、息ぴったりな連携です。

技術が発展した今でも、糸と墨を使って目印をつけたり、スケールを使ったりと、現場では機械に頼らずに作業をすることも少なくありません。
レーザーを出す機械を使うようになったのも、かなり最近のことだそう。
おしゃれな家、複雑な構造の家が増えたといっても、その作り方は昔からそう変わっていないのだなと感じました。

墨出しが終われば、いよいよ本格的な工事の始まり。
職人さんの本領発揮です。
築150年の歴史あるお店が、どのように姿を変えるのでしょうか。