にこカフェ様 大和郡山市 現場調査

にこカフェ様 大和郡山市 現場調査

見る、聞く、感じる

春からご夫婦でカフェを始める「にこカフェ」さんのお店づくりが進んでいます。
一日ご夫婦に同行させていただいたこの日は、午前中にソフトクリームの機械の見学に行きました。

まずはソフトクリームの試食から。ミルク味だけでも、食感・風味・後味の異なるものがなんと四種類。
資料を読むと味が濃厚な方が美味しそうな印象でしたが、食べ比べてみるとあっさりしている方が食べやすくて美味しいという意見が出ました。

続いて、実際に機械を使ってソフトクリームを絞ります。
簡単そうに見えて、意外と難しい…!
コツを掴むまで、練習あるのみですね。

午後からは、今後カフェにリノベーションしていく建物の現場調査です。
エアコンをどのように設置するか。床の高さをどこまで上げるか。階段の角度は変えた方が良いか。
左官屋さん、水道屋さん、電気屋さん、現場監督、設計士が一堂に会し、設計図を手に細かい部分を一つずつ確認します。

調査の様子を写真に撮っていると、職人さんが何やら棒のようなもので床を叩き始めました。

一箇所だけではありません。二、三歩移動しては、足元の床を叩いたり、棒の先端を滑らせたりしています。
その様子を見守っていると、職人さんが顔を上げて一言。
「ほら、ここ浮いとる」
そう、職人さんは床を叩いた時の音で、コンクリートが浮いているかどうかを判別していたのです。
これは打診棒と言って、壁や床を叩いた時の音の違いで、そこに異常があるかどうかを判別できるのだそう。
人間の身体は、時に機械と同じかそれ以上の精密さを持っているのだと感じた瞬間でした。

図面や写真から得られるどんな詳細な情報も、直接見て、聞いて、感じることで得られる生の情報には敵いません。
五感で感じることの大切さは、何事においても変わらないのかもしれないですね。

手を擦り合わせたくなるような寒さを物ともせず、キビキビと動く職人さんを、金魚たちも興味深そうに眺めていました。