木もれ美の黒い家【奈良市】*
大阪にお住まいだった施主様が奈良での住居探しを希望された理由は、大阪の地価が高かったこと以外に、奈良にはのんびりとした自然の風景と大阪へのアクセスの良さがありました。
慣れない奈良での土地探しは数ヶ月に及び、何度も奈良まで足を運んでいただいて見つかった土地は、奈良では決して広いとは言えない42坪の敷地面積でしたが、これは希望通りのサイズ感。日当たりと眺望の良さが決めてとなり、この土地でのお家造りがスタートしました。
2階にLDKを配置して間仕切りを減らしながらも耐震等級3相当の強度が得られる構造とし、LDKに繋げた和室の扉を解放すれば、2階を丸ごとひとつの部屋のようにして使える間取りとなり、コンパクトでありながらも広さと明るさを感じる住まいとなリました。
床・天井・建具・家具の色は全てオーク色で統一し、グレーと黒を少しずつ効かせることで、上品でシックに仕上げています。
光の廊下
お家の中でも暗くなりがちな廊下に大きな明かり取りの窓があると、狭い場所でも広く感じさせる効果があり、気分も晴れやかに慣れそうです。
惜しまぬ手間
LDKの天井に貼られたシナベニアは、素地ではなく他の部位で使用しているオーク色に近い色になるよう、10種類以上の塗装サンプルを制作し特殊な塗装を施して風合いを合わせています。
回遊できるキッチン
キッチンに行き止まりを作らないことで、家事導線が良くなり、作業効率が飛躍的にアップします。洗濯に掃除に料理にとお家の中で動き回るお母さんの強い味方です。