削ることから考えた古民家【天理市】*

削りながらカタチ作る、家族6人の平屋の暮らし。

木造純和風の平屋(和室10帖に広縁と8帖、6帖)と蔵が隣接する、日本らしさを象徴する平屋のお家を購入されたYg様。

和室の続きの間とは対象に台所や居間、洋間は細かく仕切られ生活動線は現代の暮らしには不便な場所が数多く見受けられました。

{ご要望}
・純和風の落ち着く和室は残したい。
・使い勝手の良い間取りにしたい。
・ビンテージ感を味わえる、広々としたLDKにしたい。

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潔(いさぎよ)く残す

こちらは、リノベーション後の玄関。日本家屋らしさのすべてを取り除くのではなく、良いところは残す(削らない)。今では、手に入らない貴重な銘木材で装飾された天井板や無垢の木の味わいを潔く残しました。

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必要な壁、不要な壁

従来の日本家屋では細かく間仕切った間取りが多く見受けられます。Yg様邸もまた、同じ状態であったところを、構造的に必要な壁は残し、不必要な壁は削ってひと繋がりにすることで、広さを感じられる気持ちの良い空間と、スムーズな家事動線を実現しています。

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繋がる個人ロッカー

ご家族全員分の収納を1箇所に集約する場所を設け、造作家具で個人ロッカーを制作。居室、洗面脱衣室、廊下の三方からエントリーでき、扉を開けておけば風を通す通路にもなります。家族分の洗濯物をまとめて収納でき、各部屋に配らなくても良いので、家事負担も減ります。

Before

After

Before

After

Befor

After

Befre

After