Ij様 奈良市 造作家具取り付け

2026.06.04
Ij様 奈良市 造作家具取り付け
程よい余裕
前日の夏のような暑さが少し和らぎました。
しとしとと雨が降る中、濡れないように丁寧に梱包された家具が続々と運び込まれていきます。
ダイニングの一部と、ダイニングに隣接する元々和室だった空間をリフォーム中のIj様邸。
ダイニングとキッチンの間のスペースに収納を増設するほか、和室をカウンターのあるフリースペースへと変身させます。
そのために運び込まれてきたのは、家具というよりは何かの部品のような、四角い穴の空いた木製の箱でした。
これをどうするのかと見ていると、大工さんがヒョイと担いで収納スペースへと持っていきました。
天井に押し当て、バンバンと叩いて強度と角度を確認し、ネジで止めていきます。
四角い穴が元々あった窓にぴったりとハマり、あっという間に壁付けの収納の完成。
このぴったり具合には、この家具を作った大工さんも思わず「完璧やな」と頷きます。
すっぽりハマって固定もできたので、これで完了かと思いきや、大工さんが今度は収納と壁とのわずかな隙間に何かを差し込みました。
「パッキン入れんと(ネジで)止めたら木が歪むやろ?」
パッキンを挟むことで隙間が完全になくなったところで、収納とパッキン、壁の三層をネジで止めていきます。
「(家具を)隙間なくぴったりに作れるのが一番やけど、それは物理的に無理やねん、入らへんから。やから余裕を持たせなあかんねん」
完全に作ることはできない。
ほんの少しの余裕を持たせないといけない。
その僅かな余裕を後からそっと埋めるくらいがちょうど良い。
これはもしかすると何事にも言えることかもしれません。
ギリギリすぎるとハマらず、かと言って余裕を持たせすぎてもスカスカになってしまう。
何においても「程よい余裕」を持つことが理想的なのかもしれません。
