幸ひを願って

長かったような、あっという間だったような。
心待ちにしていたこの日がとうとうやってきました。
よく晴れた冬空の下、お施主様とプランナー、インテリアコーディネーター、現場監督が集い、お引き渡し式が行われました。

ささやかですが「式典」ということで、最初にお施主様ご夫婦にはコサージュを付けていただきました。
ご主人に抱えられていたお子様も、コサージュに興味津々の様子。
準備ができたところで、お施主様にお家の鍵を開封していただきます。

鍵を受け取っていただき、いよいよ新居へと入ります。
ご夫婦一緒に、そっと差し込んで…。

カチャリ。
鍵が開く音に拍手が起こると、少しの緊張感を纏っていた空気がふわりと和らぎます。
きょとんとしていたお子様も、なんだか嬉しいことがあったんだなぁと分かった様子でした。

ご両親がお家の設備に関する説明を受けている間に、リビングを駆け回っていたお子様。
平岡工務店に来たばかりの頃は支えがあってようやく立てるくらいだったのに、今ではすっかりわんぱくさんになりました。
ご家族でゆったり座れるソファが早速お気に入りの場所になった様子。
このお家ですくすくと育ってくださることを願います。

お家の中を一通り見回って、お引き渡し式も終盤に差し掛かります。
お家の完成をお祝いして贈らせていただいたお花は、お施主様とお家の雰囲気をイメージして作られたもの。
穏やかなお人柄のご夫婦と、いつも私たちを笑顔にしてくれたお子様、ナチュラルでかわいいお家の内装に似合うようにアレンジメントしていただきました。
お花を見ると顔を綻ばせてくださり、私たちも嬉しい気持ちに。

定期点検などで今後も関わりは続いていきますが、お家づくりはこれで一区切り。
無事にこの日を迎えられて安堵すると同時に、お家づくりが終わった寂しさが募ります。
思い出話にも花が咲き、お引き渡し式は和やかなムードで締めくくられました。

Ts様がこれからも心地よく、健やかに過ごしていただけることを願うばかりです。
改めて、この度は私たちとお家づくりをしてくださり、本当にありがとうございました。