心地よさが続く家

心地よさが続く家 【京田辺市】

駅からほど近い静かな住宅地にある、築25年の戸建て。
共働きで子育てを終えたご夫婦が、「そろそろ、私たちらしい暮らしに」と、憧れだったリノベーションを決意されました。

新築当時は規格住宅で、内装や収納が自由に選べず心残りのあった空間を、ひとつずつ丁寧にほどき直すように計画しなおし、耐震的に残さなければならなかった「取らない壁」という構造的な制約を、あえてデザインとして取り込むことで、新しい暮らしを象徴するフォーカルポイントへと生まれ変わらせました。

「すっきりと整った、美しい空間で過ごすこと」をテーマに、構造制約をデザインに変換し、動線・収納計画・照明・素材感まで含めて住まいをバランスよく整えたことで、心地よく穏やかな時間を紡いでいけるお家が完成しました。

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壁を活かす

耐震上、取らない方が良い既存の壁がありました。
そこで、その壁をただ残すのではなく、壁面にタイル仕上げを施して住まいのフォーカルポイントに昇華。
さらに、その壁の背後に家事感や生活感が見えないようパントリーを設け、キッチン周りをすっきり保てる工夫をしています。
構造的に必要な要素を、「あえて作ったような見せ方」で空間に馴染ませ、デザインに落とし込んでいます。

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コンパクトな13畳を心地よく使う間取り設計

LDKは合計で約13畳。
キッチン・ダイニング・リビングを無理に分けるのではなく、「兼用」を前提とした設計に。
ダイニングソファを採用することで、食事もくつろぎも同じ場で自然に行えるようにしました。
抜いてはいけない柱や壁は無理に撤去せず、お家の弱点をつくらない設計方針を堅持。
結果として動線は短く、落ち着いて過ごせる心地良い空間が生まれています。

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プランと整理収納の両輪

今回はリノベーションのプラン設計に加え整理収納のお手伝いも実施。
和室はリビング兼ゲストルームとして使えるようにしつつ、将来的(10〜20年後)には夫婦の寝室にもなる想定で、収納とウォークインクローゼットを新設しました。
引っ越し後はモノの“住所(アドレス)”を決めておく設計で散らかりにくく、棚板の段数や奥行き、収納量もご夫妻の持ち物に合わせて細かく決定。
設計段階で使い勝手を細部まで詰め、建築と収納が手を取り合うことで「片づく家」を実現しています。

Before LDK

before 和室

before 建具

before トイレ

A Home Where Comfort Stays.