地のイマジネーション*

土地とは全ての根っこ。
地が善いから、暮らしも善い。

「もしかしたら見つからないかもしれない。」


お施主様の少し落胆される表情が続いて一年。
赴くままにあてどもなく巡りながら“眺めの良い平屋で暮らしたい“という理想を叶える為に探し続けていました。


ある高台の土地を発見し釘付けになりました。初めて訪れた時、そこには分け入っても木だらけの鬱蒼と生茂る薮がありました。
しかし、土地の脇の階段を降りて、茂みの後ろの田園が見える風景を確認して、
「ここなら理想としている暮らしができる」そう確信して心が一瞬で囚われた事を今でも鮮明に記憶しています。

平岡:「木をある程度切ると良い景色が広がりそうですね。向こうに山が見えて、田園が広がって。イマジネーションを広げ、心の目で見てください。」
ご主人:「平岡さん。。。見えました。」
奥様:「私も。住んでそうです。」
ご夫婦ともにそう呟かれ、ご主人がボソッと最後に、「ここか〜。。。」と。


時を経ても色褪せる事なく、お施主様らしく生活しているイメージが湧くかどうか。
僕たちは其のような哲学で土地を選んでいきます。
必ずしも駅から1分。小学校まで5分。が本当の良い土地ではありません。
其のような土地情報をお伝えするのではなく、「似合う土地を一緒に見つける」。
まるでBARカウンターに一緒に並んで同じ景色を見ているかのように。
それが平岡工務店が大切にしている考え方です。

〜平岡工務店に依頼して〜 お施主様インタビュー

子供が生まれたことをきっかけに新しい家を探しはじめました。
初めて主人と過ごしたお家が、目の前に田んぼが広がって眺めが良いお家で。。。それがとても好きで。
その後引っ越した家も、偶然田んぼが目の前にあったんですよね。
だから今回も「眺めが良いお家が良いね」って話をしていました。


平岡工務店さんを知ったきっかけは、住宅街にお洒落な家がいくつも建っているエリアがあって、
ずっと気になっていたんですけど、ある日ふらっと通った時に「平岡工務店」ていう旗が立っていて。
調べたら、ホームページがすごく素敵で、送ってくださった冊子もかっこよくて…。
もう平岡さんにお会いする前からときめいていました。


完成披露会で初めて平岡さんとお話しさせてもらった時も、本当に楽しくて!
「お二人はどうやってお知り合いになられたのですか?」とか、間取りとか家づくりのことではなくて、
私たちがどんな人物なのかを聞いてくださったんですよね。それがとっても嬉しくて。
平岡さんのあの雰囲気にホッとして、どんどん引き出してくれる感じ。。。
もうそこで心は奪われていましたね(笑)。「もっと平岡さんともっと喋っていたい!」ってなっていました。

平岡さんは何言っても良いアドバイスで返してくれて。甘えて色んなことをお願いしました(笑)。
外壁の時も、僕たちは最初ガルバリウム素材の基地っぽい感じより、塗り壁でスッと佇む住まいの方がいいなって言ってたんですけど、
平岡さんに「塗り壁はなんかね〜ちょっとご主人ぽくないですね〜」って言われて。平岡さんがあんだけ言うんやからなんかイメージがあるんかな、って妻とも話していて。


結局平岡さんの言う通りガルバリウムにしたものの、結構最後まで心配していたんです。
けれど実際住んでみて感じたことは、今だとこっちにして良かったなって思えるんですよね。
テラスで焚き火したり、バイク乗りつけてきたり、今のライフスタイルに合っていて…。
平岡さんには「僕らの背伸び」より、きっと住んだ後の日常を想像していたんだな〜と。


妻も僕もキャンプがすごい好きで、次の日が休みとわかれば荷造りをして、関西圏のキャンプ場によく行ってました。
何もないところにテントを張って、自分たちの居場所が少しづつ出来上がっていくのが喜びなんです。
それが今ではテラスに焚き火を出しっぱなしにできるので、キャンプ場行かなくても年中キャンプ感が味わえるんです。
虫が出たり、冷えてきたらすぐに部屋の中に入れるし、お酒が入ってる冷蔵庫にもアクセス抜群ですし(笑)。

お家を建ててからは、季節の移ろいをより感じられる暮らしになりました。
今までは「寒なったな。暑なったな。」ぐらいやったのが、
「春は田んぼに写り込む鮮やかな空を眺めて、夏は田んぼに吹き抜ける風を感じて、秋になったら柿が出てきて、柿が落ち出してきたらいよいよ冬かあ~。」って。
春夏秋冬がもっと体言化されて、楽しいんです。


この眺めが良い場所って本当に無くて。この場所の価値を膨らませてくれたのも平岡さんで、
想像し見れば見るほどジワジワ「あ〜。。。いい。」と感じたことを今でも覚えています。

実は、ここの庭には枯らしちゃいけない木がたくさんあるんです。
あそこにはオリーブの木があるんですけど、僕が妻にプロポーズした時にあげたのがオリーブで。
そのオリーブをずっと大切に育てていて「いつかお家を建てたら庭に植樹しようね」って話をしていたんです。


また、お隣さんのお家との境目にある樹木は、お家に枝葉が掛かり出したから伐採しようと考えていたのですが、
お隣さんが「気に入っているから大事にしてほしい」と言われて。お隣さんの為にも枯らしちゃダメなんです(笑)。


あのゆずの木は、うちの息子の名前が「柚子」って名前なんで、ゆずの木を植えたり。ゆずの花言葉は「健康美、と汚れなき心」でそれがすごい気に入っていて。
この子も心も体も健やかに育ってくれたらいいなって思いますね。