余白のある平屋【奈良市】*

家族6人でお住まいっだったお家はお子様も独立して巣立たれ、ご夫婦2人だけで住むには持て余す広さがあり、掃除や維持費なども嵩むため、色々と考えた結果、ご主人の定年を機に現在のお家の隣の敷地に、ご夫婦それぞれの趣味を満喫できる平屋のお家を建てることになりました。

お料理や生け花が得意な奥様のために、お家の真ん中の日当たりの良い場所にキッチンを据え、おもてなしをする玄関には、花器や季節のお花を美しく飾れる場所を設けました。

ご主人は車やモータースポーツを趣味とされていたので、雨の日や夜間でも車やバイクのメンテナンスが出来るようにビルトインガレージを設けました。また、ご夫婦二人が横並びで趣味に没頭できるロングデスクを備えたホビースペースは、細かな作業がしやすい北面の自然光を取り入れるなど、長年温めきたご夫婦の拘りや知恵がふんだんに詰まっています。

毎日の少しの変化と適度な余白、ゆっくりと流れる時間を感じながら暮らしを楽しめる平屋になりました。

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趣のある玄関

横幅が4m近くもある玄関は、桧材の障子と造作家具を組み合わせた和の設えが奥様の生け花を美しく引き立てます。日中は自然光が広がる明るい玄関、夜は間接照明とスポットライトが織りなす優美な空間へと変わります。

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寛げるダイニング

ソファーとテレビがあるリビングは、敢えて設けず、座りごごちの良いダイニングチェアーに腰を掛け、友人や帰省した家族と一緒に食事や会話を楽しみながら寛げるように、大きめのダイニングセットと、造作のテレビボード収納を据えました。

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繊細な素材感

キッチンダイニングで使用されている床と収納以外の造作建具は全てナラ材を使用し、壁は天然の漆喰を施工しています。壁紙や建材(木材プリント)では出せない繊細な表情や光の反射が空間に落ち着きのある表情を作っています。