白い平屋【奈良市】*
空き家になっていた築12年のご親族の家を、水回りだけをリフォームして住み替えたいとご相談いただいたSi様。しかし、お話を伺っていくと、水回りだけでなく、実はここも出来れば変えたいという、要望が沢山溢れ出てきました。
それならばと、間取り変更も含めたフルリノベーションをご提案して、ご家族のライフスタイルに合ったお家へと一新することに。
改修前の間取りは、光と風が壁で寸断されていて、家族が毎日集うLDKが薄暗いことに悩まれていました。
窓を増やす、または位置を変更すれば簡単に採光量を増やすことが出来ますが、外壁の修繕を伴うため、コストが跳ね上がってしまいます。そこで、お家の中で最も光の入る場所にダイニングとキッチンを移し、”白”を基調にナチュラルトーンの床と家具を合わせることで、光が空間全体に回り込むように計画しました。
室内の扉は全て引き戸とし、キッチンを中心にくるりと回遊できる間取りとしたことで、風の行き止まりがなくなり、引き戸を全て開ければ、驚くほど風の通るお家へと変わりました。
主役はキッチン
奥様念願のアイランドキッチンを中心に据え、対面にダイニング、サイドにリビングというL字型の配列にすることで、キッチンから全てを見渡しながら暮らせる間取りに。こちらも"白"を基調に余計な色は使わずシンプルに。
明暗を分ける
平屋では周囲の窓から遠くなる中心部分が暗くなりやすいので、その場所に特に光が必要でない要素を持ってくることで、本当に光が必要な場所の採光を確保することが出来ます。Si様邸では、ウォークスルーの大型クローゼットを配置しています。
ホワイト・バランス
リビングのポイントクロスを除いて、LDKはホワイトカラーで統一。同じ白でもタイルや木目など質感の違う物を使うことで、シンプルになり過ぎないバランスに。白の割合を増やして、室内に光を拡散させる狙いも。
Before
Before
Before