共存と再生の平屋【橿原市】*

元々、周り一面田んぼだった頃から続く旧家に、お父さんと息子さん夫婦とそのお子様の6人で同居されていたTm様。

お子様も次第に大きくなり個室を欲しがる年頃に。

しかし、旧家には広い畳の間はあっても個室が少なく、ライフスタイルに合わなくなってきたことから、建て替えを決意。

90坪以上の広い敷地を有効活用することと、同居するお父さんやご夫婦が高齢になったときのことを考えて、ワンフロアで暮らしやすい平屋建てをご提案。

旧家でストレスを抱いていた、光の入り方や、寒さ、家事動線の悪さなどを出来る限り解消し、”実家”としての役割を残し、三世代のプライバシーにも配慮した間取りとなっています。

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母は司令塔

お母さんが、一日の中で一番長い時間を過ごす場所がキッチンです。キッチンを中心にLDKをL字型に配置することで、キッチンから全てを見渡すことができ、家事をしながら家族の様子を伺うことができます。

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実家としての機能

実家を建て替えるにあたり、拘られたことのひとつが家族が集まれる和室。盆と正月、法事など、人が集まる時に役立ちます。壁と畳をグレージュカラーにして、お家の雰囲気に合ったモダン和室に仕上げました。日常では、室内物干し場としても活躍します。

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丁度よい距離

同居するお父さんのお部屋は、子世帯が暮らすエリアと玄関・トイレ・お風呂などの共有部分を挟んだ場所にあり、お互いが丁度よい距離感で暮らせるよう配慮しました。お湯を沸かしたり、ちょっとした料理が出来るようにと、お部屋には専用ミニキッチンも備えています。

約20帖のLDKを一直線ではなく、L字状に緩やかに繋いでいる。リビングの前がキッチンなので会話もしやすい。

6人掛けの大きなテーブルの後ろには、蓄熱式暖房を備え、冬も暖かく過ごせる。

格子窓入の両引き戸は、暗くなりがちな平屋の中心にも光を届け、開け放つと風も運びます。