「集う」を楽しむために….

2026.02.27
「集う」を楽しむために….
暮らしの満足度を高める
住まいづくりの〝ブレない原点〟
「新居として購入した、築35年・専有面積64㎡ほどの中古マンション。ここを、引っ越す前にリノベーションしたい」。
そう言って相談にお越しいただいたお施主様は、初回の打ち合わせから〝リノベ後の暮らし〟を鮮明にイメージされている方でした。
また、「この部分はこうしたい!」という具体的なご要望も、明確に言語化されていました。
‥‥これってつまり、ご自身にとっての理想的な住環境や、リノベーションの目的がはっきりしているということ。
そして、このように「理想や目的」をひとつの〝原点〟として据えることは、住まいづくりを進めていく上で、何より大切なことだと私たちは常々思っています。
なぜなら住まいづくりとは、さまざまな制約の中で、常に「選択」を繰り返す行為だからです。
ちなみに、中古マンションのリノベーションには、戸建てとは異なる〝特有の制約〟があります。
例えば、当然ながら床面積を広げることはできません。
また、改修できるのは「専有部分」のみ。バルコニーや玄関ドア、窓サッシ、コンクリートの躯体といった「共用部分」に手を加えることはかないません。
さらにエアコンの設置位置も、スリーブ(配管穴)の有無や室外機置き場との兼ね合いで決まってしまいます。
こうした制約がある中で、「休日に職場の仲間や友人たちと集まって、食事や会話を楽しみたい」という想いをコンセプトに掲げた今回のマンションリノベ。
お施主様の〝住まいづくりの原点〟は、最初から最後までブレることなく一貫していました。
‥‥だからこそ、完成した住まいでの新しい生活は、より満足度の高いものになっているのだと思います。
「仲間と集う」というテーマを軸にプランを構築していった、こちらの住まい。
まず、ゲストを迎え入れる玄関部は、マンションとは思えないほど広々と明るい空間に生まれ変わりました。
実はこの広さ、もともとあった個室の一部を取り込むことで実現しています。
あえて床を一段上げ、上り框(あがりがまち)を設けたことで、機能面はもちろん、視覚的にも「住まいの顔」としてふさわしい佇まいになりました。
また、個室の残りのスペースは、ただの収納ではなく、お気に入りの衣類が美しく並ぶ「魅せるウォークインクローゼット」へとつくり替えています。
玄関から続く一段上がった床のラインは、そのままリビング・ダイニングまでつながっています。
その一方で、キッチンエリアにはあえて「ダウンフロア」を採用しました。
これは、キッチンに立ってお料理をするお施主様と、ダイニングでくつろぐゲストとの目線が自然と近づくように‥‥という工夫です。
そして、そこに鎮座する最大6名がゆったりと座れる大型の造作テーブルは、お施主様の掲げた〝原点〟を象徴する、この住まいの中心地となりました。
‥‥実は、このダイニングテーブルとキッチンとの間のスペースにちゃんと余裕があるか、途中から少し気になってきまして。
「数値的には心配ない」と分かっているんですが、
お施主様から「友だちと並んで料理するときに、狭く感じないですか?」と聞かれるうちに、だんだん不安になってきて‥‥。
それで、ちょうどキッチンとテーブルの間を同じ広さで設計したOBのお施主様宅へ、私自身が直接体感させてもらいに行ったんです。
そのおかげで、自信を持って「大丈夫です!」とお伝えすることができました。
なお、こちらのお住まいのバルコニーからは、奈良の冬を代表する伝統行事を望むことができます。
‥‥なので、「せっかくだから、ぜひこの日に」と撮影日時を調整していただきました(笑)。
無理なお願いを快く聞いていただき、お施主様には本当に感謝です!
~平岡工務店に依頼して~
お施主様インタビュー
勤務地が変わるタイミングで引っ越すことにしたんですが、
住みたいエリアで賃貸を探すと家賃が高いし‥‥、かといって間取りも内装も自分好みじゃないし‥‥。
それに、もともと「リノベーションを経験してみたい」という想いがずっとあったので、思い切って中古マンションを買ってみようかな‥‥と。
物件にもよりますけど、中古だったら毎月の家賃を払うくらいの感覚で購入できるじゃないですか。
それで〝こだわりの家〟に住めるんだったら、その方が絶対にいいなと思って(笑)。
‥‥住まいを持とうと思ったきっかけは、本当にそれくらいのことでした。
リノベーションの依頼先を探し始めたのは、物件が決まってからです。
ハウスメーカーや工務店など、いくつか声を掛けたんですが、
私がどうしてもやりたかった〝キッチンエリアのダウンフロア〟に対して、「いいですね!」と言ってくれたのは山下さんだけだったんです。
他の会社はどこも、費用がかさむことや段差の危険性を理由に、「そんなん、やめときなはれ」って。
‥‥でも、私にとっては譲れないポイントだったので、山下さんが希望を前向きに捉えてくれたのが本当にうれしかったですね(笑)。
それが、平岡工務店さんに今回のリノベをお願いした最大の決め手です。
玄関を広くしてもらったのは、ネットで見かけた「玄関が広いと、その先にある空間も広く感じる」という情報がヒントになっています。
マンションの玄関ってどうしても狭い印象があったので、物件探しの段階から「ここは広くするぞ」と心に決めていました。
それから玄関を上がってすぐの場所にある部屋は、ゲストルームとして整えてもらいました。
もともと私は「LDKに近い場所で暮らしを完結させたい」と考えていたので、寝室はリビングとつながる配置になっています。
‥‥なので、玄関近くの部屋は、普段から頻繁に使う場所ではなかったんです。
それだったら‥‥と、遊びに来てくれた人がゆっくり泊まれる場所をつくっておこうと思って(笑)。
寝室がリビングの横にあるのは、想像していたとおり私のライフスタイルにとても合っています。
それに、リビングと寝室とのつながり方が、本当に絶妙で‥‥。
構造上、エアコンを設置できないことから建具で仕切らず、室内窓でもリビングとつながっている寝室なんですが、
せり出した壁のおかげで、ダイニングからはベッドがちょうど見えないんです。
このあたりが〝住まいづくりのプロの仕事〟というか‥‥「さすがだなぁ」って感心しました。
「システムキッチンはステンレス」というのは、最初から決めてました。
‥‥その方がかっこいいなぁって(笑)。
でも室内全体のインテリアについては、最初から「絶対にこうしたい」と細かくイメージしていたわけではないんです。
そこはもう、コーディネートを担当してくれた森本さんのお力を、たっぷりとお借りしました。
私のまわりで家づくりを経験した人のほとんどは、「インテリアを決めるのが一番大変だった」って言ってたんですが‥‥
うちの場合はそんなことなかったですね。
壁紙でも建具でも、私の好みを理解した上で選択肢を提示してくれるので、スムーズに決めていくことができました。
‥‥ただ、ダイニングテーブルの上に吊るすペンダントライトの候補だけは、「ん?」と思ったんですよ(笑)。
私が「ガラス製がいいかな‥‥?」と言ったせいもあるようなんですが、
森本さんは森本さんで「ん?ガラス製?‥‥らしくないなぁ」と思いながら、あえて候補の品を探してくれたそうです。
インテリア選びで唯一時間がかかったのは、その時ぐらいですね。
この住まいでの暮らしは、友人と集まって、料理をしながらお酒を楽しんで‥‥と、最初のイメージ通りになっています!
予算とか現実的な制約はひとまず脇に置いて、前向きで大胆な提案をしてくれる山下さんがいて。
そんな山下さんに絶妙なブレーキをかけながら、私の決断の早さを褒めてくれる森本さんがいて‥‥。
クラフトマネージャーの佐藤さんも、
今回の住まいづくりの要になったダイニングテーブルを、見た目・機能性・安全性のすべてで期待以上にかなえてくれて。
そして、そのこだわりのテーブルを、現場監督さんと大工さんがしっかりと形にしてくださって。
‥‥平岡工務店さんとの住まいづくりは、心から満足できるものでした。
こちらのお家の施工実例はこちら
>>「仲間と集うマンション」
