美しさと余白のあるマンション【生駒市】*

数年来にわたりご自宅のマンションをリノベーションしたいとお考えだった施主様。
「憧れを形にしたい」 との強い思いからリノベーションのお話がはじまりました。

築18年と比較的築年数が浅く、そのままでも住めるコンディションのマンションにお住まいでしたが、LDK横の和室の使い方や、広いLDK空間を持て余している現状、そしてご家族それぞれがマイペースにくつろげるスペースの確保などに悩んでおられました。また、施主様自身の美的感覚が高く、微妙な色のトーン・素材の厚み・質感・空間バランスなど、細部に至るまで 「やりたいこと」が幾重にも積み重なっている状態でした。

施主様が 「実現したい事」 を伺いながら、マンションでできること、できないことを整理し、間取りから内装に至るまで、じっくりと相談を重ね、マンションならではの眺望の良さを最大限楽しみながらくつろげるヌックや、奥様が特にこだわられた切り欠き加工を施したステンレスのワークトップキッチンなど、ひとつひとつ決めていきました。

そして、取捨択一で手に入れたのは、侘びを感じる「余白の美」な空間。
我々日本人は水墨画や日本庭園など、「余白」を美しさとして昔から愛でてきました。
そして、侘びとは無駄なものを削ぎ落とし、究極までシンプルにした中に美しさを見出すものです。

こちらのお家も同様に、一見するとシンプルに見える空間ですが、要らないものを削ぎ落とした事で「余白の美しさ」を手に入れたお家が完成しました。

 

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世界観を表す建具

こちらのお家の印象を決定づけると言っても過言ではない、LDKへと続くガラス扉。
取っ手の形状から建具枠の細さ、見付(サッシ枠を正面から見たときの幅)の細さなど、全てにこだわりぬく事で洗練された「美しさ」を表現しています。

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シームレスなキッチン

継ぎ目が入ることに抵抗があった施主様にご提案したのは、一枚もののステンレストップを携えたキッチン。シンクの中も継ぎ目がなく、どこを切り取っても美しい仕上がりとなっています。
また、カップボードのカウンタートップもステンレスで統一し、細部まで洗練された空間となっています。

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「揃う」ということ

シンプルなデザインを美しいと感じるのは『本質』が際立つから。
シンプルに仕上げたい空間ほど色や素材の合わせ方をきちんと考えないと視覚的な混乱が生まれます。
こちらは、幅4メートルを超える圧巻のバーチカルブラインド。
カーテンボックス・梁・バーチカルブラインドのラインや色など、全てを揃えることで調和の取れた空間となっています。

before リビング

before 廊下

before キッチン

before 洗面

the art of blank space.