直感的な家 【奈良市】*

ご夫婦共に美容師としてお仕事が忙しく、お子様が産まれたら奥様のご実家近くの方が子育てと仕事の両立がしやすいとの考えから、ご実家近くの高の原で始まった物件探しですが、高の原の地価の現状や、職場・ご実家との距離感などを改めてじっくりと検討し、まだ開発途中であった菖蒲池の大型造成地で住まうことを決意されました。

暮らしやすい家としてご要望の多い「半平屋住宅」の2階部分を必要最低限にし、将来はご夫婦2人で一階だけで暮らせる間取りを建築条件の目一杯まで使って実現しています。

お家の中でゆっくりとくつろぎたいご夫婦にとって、景色を眺める事や光を取り入れる事よりも、外からの視線をカットすることの方が優先度が高く、あえて南側に玄関を配置して道路からの視線を遮り、そこに吹き抜けを設けて2階の大きな窓から光をバウンドさせて一階まで届け、その光を室内窓を通してリビングに届けています。インテリアは少し丸みを帯びたフォルムのミッドセンチュリーを意識した家具や照明を取り入れ、落ち着いた茶褐色の木部に濃淡のあるグレー色を組み合わせてモダンに仕上げています。

住む場所もお家の間取りも、インテリアに至るまで直感的な感性で決めてこられたご夫婦が建てられた「半平屋住宅」が完成しました。

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照明選び

ダウンライト主流の照明計画から、壁面を照らす間接照明や器具自体に味わいのあるブラケット照明に人気が出始めています。こちらのお家でもデザインの異なるブラケット照明を多く採用しています。

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吹き抜け

主に明かり取りとしてリビングに設けることが多い吹き抜けですが、明るくなる反面、夏に日差しが入りすぎたり冬場の光熱費が上がったりします。こちらでは敢えて玄関に設けることで、出かける時も帰った時も開放感を感じることができ、明るく光熱費も気にせずに過ごすことが出来ます。

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半平家の動線設計

家事導線(掃除・洗濯・料理)が10歩程度の移動で完結、帰宅後直ぐに手洗いをしてLDKを通らずに荷物や上着を置いて、着替えもできる生活動線を備えた半平家ならではの設計になっています。