【木下】呼吸する空間*

ひと昔前の普通の和室に、今年も春の匂いが訪れた。

朝晩、まだまだ冷え込むこの時期、その姿を見るだけで心が温かくなるのは、何故だろう。。。

今ではあまり見かけなくなった和室。

左官塗りの壁、内障子、畳敷き、そして床の間。

冬は乾燥して寒さが厳しく、夏は高温多湿な日本の気候風土。

先人は知恵を絞り、この気候風土に適した有機質の素材を取り入れた『呼吸する住い』

乾燥の時期に入ると素材の持つ水分を吐出し、湿度が高くなると水分を吸収し、人に優しい空間を提供してくれる。

木組みが建物の構造として現在も活躍している意味が見え隠れするような。。。

近頃ではあまり使われなくなってきた、有機質の素材。

見直してみませんか?

来年もまた、春の風を。。。


施工管理・現場監督 木下