間隔と感覚を楽しむ家【生駒市】*

これまで、たくさんのお家のプランニングをしてきた平岡工務店のTdが自邸を建てることに。

培ってきた経験と知識をフル活用して、チャレンジングな表現を取り入れたお家にしたいと意気込むも、そこにはコストという大きな壁が立ちはだかりました。

汎用品でない建材や、設備、特殊な工法を取り入れようとすると、一気にコストが膨らんでしまうのが建築。

どうやればコストを掛けずに、思い通りのイメージに近づけることが出来るのか。

今まで、お施主が直面してきた予算との戦いに、プランナー自らが直面することに。

施工管理者、大工、関係業者、コーディネイター、それぞれの専門分野に携わる人と細かな部分まで意見を交換しながら、半年の歳月を掛けて納得のゆくプランに仕上げました。

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外構という名脇役

大きめのサビ石を、職人がひとつずつ丁寧に敷き詰めた蛇籠ウォールと枕木を等間隔で並べた境界壁が、エッジの効いた建物のデザインをより一層引き立てます。外構も建物の一部として一緒に計画することで、バランスのとれた外観に仕上げています。

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手間を惜しまない

見上げると、規則正しく並んだ小梁。小屋裏のようにも見える吹き抜け天井は、建ててから10年ほど経過した風合いを出すために幾度も塗装の試作を重ね、小梁が歪まないよう、特殊な工法を考案するなど、安価な材料でも、手間を掛けて質感を上げています。

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レイアウトフリーのリビング

リビングから庭に出られる掃出し窓を、敢えて無くし、壁を一定の高さで残して、ソファー、TV、ピアノの場所を、季節やライフスタイルの変化に合わせて自由に入れ替えられるレイアウトフリーのリビングに。TVアンテナとコンセントを、それぞれの壁に仕込んでいます。

勾配天井の吹き抜けが、空間にゆとりを生みます。

居室との間仕切りにインナーウインドウ。アクセント+室内の広がり。

エッジの効いた外観は、ジョリパッドの塗り壁と木目調サイディングの組合せで。

屋根裏のような廊下。

キッチンの背面収納はキッチン家電も全て扉で隠せるように。